2030年に運用資産額5億円到達を目標にしている”あきひろ”です。
株式投資で大きく資産を拡大させるためには、資金を高い成長性が見込まれる分野・会社へ投じる事が重要になってきます。
“お金が流れていく先”というのは今後我々が進んでいく未来でもあります。
今回は、もう言葉も珍しくなくなった5Gについて記事を書いていきたいと思います。
結構長いので、3つの記事に分けています。
第1章では『通信規格』の変遷と、今回の5Gで主に挙げられている3つの特徴について記事にし、5Gの概略をザッと説明しました。
第2章では、5Gでを用いて変容していくビジネスや、確実に伸びると言われている業界について紹介しました。
そしてこの3章では、実際に世の中で変革が起きていくであろう形の具体例を、そして決して無視してはいけない、便利になったからこそ生じるリスクの正体、その辺りの詳細を掘り下げていきまとめとしたいと思います。
Contents
さらにその先の未来予想が重要。
単発で見ないで複合的に見ていくべき
本当に楽しそうな未来ですね(っていうか既に現実)。
ここで重要なのはこれらひとつ一つを単発で捉えるんではなくて、こういう変化がありとあらゆる産業で起こるということ。
だから実際に訪れる生活の変化というのはこういう事が複合的に合わさって現実化してきますね。
今の段階から自分たちの生活が具体的にどういう風に変化していくのか、自分の生活圏内でも良いので、鮮明にイメージしておく事がとても重要になります。
今後どういう会社・業界へ自分の資産を投じるか、それを判断していく上で重要なポイントになってきますからね。
例えば、Connected Carと医療ロボットという合わせ技であれば、“Connected救急車”っていうのが出来上がります。これは実際注目されているみたいですね。
5Gで全ての車が自動運転で管理されているので、今みたいにわざわざひとつ一つの車の運転手が道を開ける必要はなくて、救急車が通る道を事前に把握して、その移送経路に存在している車が全て自動的に道を開けて、尚且つ病院までの最短の輸送経路を選んで患者を最短で病院に送り届ける。
しかも緊急オペが必要な事態であれば、その救急車の中に装備されているロボットで手術ができてしまう。
だから、これまでなかなか助ける事ができなかった急病人や大怪我をした人とかも助かる時代になってくるわけですね。
成熟したスマホ市場、次に来るデバイスはやはり『ウェアラブル』か!?
スマホが出てきたとき、イノベーションにつぐイノベーションでしたね。
便利なアプリがどんどん開発されて、それに対応する様にデバイスが進化していって、デバイス一つでできる事がどんどん増えていきました。
手元でほとんどの事ができる様になりました。
でも、ある時からさほど進化しなくなりました。
「カメラの解像度が少し上がった」とか
「少し小さくなった」とか
その程度になってきました。
もうだいぶ成熟しきったと言われています。
次に何がくるのか、なかなかまだこれがわからない。今のところ外せないのがウェアラブル端末。これは今はどちらかというとスマホありきの、付帯的なデバイスって感じですけど、注目されているのがヘルスケア市場での展開ですね。
時計型のウェアラブル端末とかであれば、なかなかスマホだと精密に測れない心拍数とかを管理できたりしますしね。
そうなると、心電図とかの細かい医療データなんかも正確に取れる様になったりする傍で、「医療機器」の分類になってしまう事から、今の日本では認可取得が困難だそうです。
でも、こういうものが出来たら、高齢化が進む日本では随分と活躍しそうですね。何か脈拍に異常が確認されたりしたらすぐに誰かに知らせて助かる事も出てきます。
さらに、先ほど登場した「Connected救急車」が、異常を感知してすぐに現場に駆けつける、なんて事が出来たら、すごく安心ですね。
ウェアラブルも時計型の他に、眼鏡型とかもあり得るかもですが、何がくるかまだわからないですね。
究極の進化:「何も持たない」
そしてさらに次の革新ですが、個人がデバイスを持たなくても良いって時代の到来ですね。
そう、「スマホが消える」という未来。
今でもライドシェアで自転車とか車とかもシェアする時代になってきてますし、もっともっと拡大していくのは間違いないですよね。共有経済(シェアリングエコノミー)って言いますけど、なんでシェアできるかって街中にいっぱいあるからですよね。
IoTが今以上にもっと普及して、乗り物だけじゃなくてデバイスも街中にある状態になって、しかもそれが今でいうスマホと同じ役割を果たしたとしたら、街中どこでもスマホにアクセスして情報を入手する事ができますし、アプリを使って色んな機能を今と同じ様に使えるっていう未来が予想されています。「スマートシティ」って言われているのがこれですね。
進化は便利だけじゃない。リスクも同時生み出す。
同時に把握しておかないといけないのが5Gのリスクですね。これもできる限り想像しておいた方がいいですね。
今みたいにネットが普及する前から比べるとSNS全盛の今の時代って想像できなかったですよね。
私と同世代くらいで初期のSNSでイメージするのってmixiだと思うんですけど、あれも相当斬新でしたね。
そもそも当時の手軽な連絡手段て携帯のメールくらいしか無かったけど、mixiのメッセージ機能がある事で携帯のキャリアメールの代わりが出来る、これだけでも衝撃的でしたからね。
そして、それから「あれよあれよ」という間にSNS市場が進化して、ものすごく便利で豊かになった反面、それによって生まれてしまった新しい犯罪とか人が傷ついたりする事も増えてしまったのも事実ですよね。
炎上とかフェイクニュースとか詐欺とか、色んな形で傷ついてしまう人たちも増えてしまいました。
こういった事の中には、それまでには想像もつかなかった事もたくさんありますよね。
5Gが普及するとものすごく豊かな未来が創造されるけど、同時に多大なリスクも誕生し得る可能性がある事を念頭に入れておかなければいけません。
リスクその①:「プライバシー」
その一つにプライバシーの問題があります。
ネットの接続って「上り」「下り」っていう表現がされますけど、アップロード・ダウンロード、もしくは受信・送信でもいいんですけど、この5Gで何がすごくなるって、この上りの方が飛躍的に良くなります。
例えば動画の投稿とかまさしくそうです。重たい動画も今はサクサク見れる環境になりましたけど、アップするのには結構な制限があって、それが一つのハードルにもなってた訳ですよね。
それがこの5Gでは飛躍的に改善されます。それはなぜかっていうと、そうしないと、“多数同時接続”ができないからです。
上りを早くする事によって、こちら側の情報が高速大容量で常にネットに流れていく環境が出来る訳です。
そもそも「Amazon Go」が何で可能になるかっていうと、自分の位置情報とかが常にネットに接続されていて、カメラに写っているその人が「誰で」「何を買って」「決済方法はこれで」とかって情報が全部常時アクセスされていて瞬時に判断がつくからですよね。
だから、Amazon Goで買い物したって情報がどこかに流出したり、誰かに売られたりしたら大変な事につながります。
今でもECサイトでの購入履歴とかって「あなたにおすすめの商品はこれです。」的なリコメンド広告に使われてたりもしますけど、それももっと詳細に自分だと断定される様な細かい情報精度で企業に利用されたら怖いですよね。
これに対しては一つの歯止めになる技術もあって、吸い上げた個人情報を一旦フィルタリングして、抽象的な情報に変換して読み込むっていう技術もあるみたいです。
でも、ひょっとすると中には悪質な企業があって、
っていう感じで、例えば、あの膨大な使用許諾的な条項の中にチョロンと小さく書かれていても、きちんと読まずに『許諾する』に
チェック入れる人がほとんどだったりしますよね。そうして
って言って悪用されちゃうかもしれませんね。その全てをきちんと管理するのはとても無理かもしれませんが、少しでもこの企業怪しいな?と思ったらよく調べてみるとか、使う側も少しそのリスクに対しては見る目を肥やしておく必要はあるんでしょうね。
リスクその②:「スコアリング」
そしてもう一つすごい技術であると同時にリスクになるのが「スコアリング」です。
これもすごいです。なんとなくこんな時代が来るような気がしてましたが、実際に来るのが確定的でビビってます。
要するに自分の人生の信用度を数値化されて管理される仕組みなわけですけど、今の世の中でもちょくちょく運用されていて、主に金融業界で機能しています。
保険とか、融資とかでも、その対象となる人のこれまでの返済履歴とか、借金の有無とか、保有資産とか、色々なものに対する支払い実績(税金を滞納したりしていないか)とか、そういう複合的な要素を加味して、最終的に保険を売るかどうかとか、融資するかどうかとかを決めているわけですけど、これがあらゆる業界で使われ始めるんですね。
これ実際にあるんですけど、中国では『芝麻信用』って言って実際にその人の社会的信用度合いをポイント化して管理している仕組みが存在します。
このポイントが高い人は実際に敷金・礼金とかが優遇されたり、何か物を買う時に安くなったりとかするみたいです。
こういう仕組みがうまく機能すると、「良い事しよう」ってなるんで、それはそれで良い側面でもあるんですけど、普及して精度も高くなると、極端な話、人生に点数を付けられる様なもんですね。
ある意味仕方ない部分もあるにせよ、例えば、これと紐づく顔認証が何らかの原因で誤認したりして、本当のスコアリングとは全然違う低いスコアが自分に当てられたりして、しかもそれが覆せない、もしくはそれにものすごく労力がかかるとかなると、とても大変な事ですよね。
差別とかがより一層ひどくなる事も考えられます。でも、確実にこの方向には進んでいて、この流れは既定路線の様ですね。
中国はもはやこれで「監視社会」とも言われています。
リスクその③:「地域格差」
さらにもう一つが「地域格差」ですね。
5Gのインフラは少しずつ出来上がっていきます。
今通信事業者ってdocomo・AU・Softbank・楽天です。この4社がここに参入しますけど、やっぱり資本力に違いがあります。
お金がある通信事業者は比較的早めに地方に進出する事も可能ですけど、そうではない事業者はまず都市圏や人口の密集地域から先に手掛けて、ある程度利益が出てきた段階で地方に参入します。
そうなるとどうしても都市圏と地方では5Gの環境が整うスピードにも違いが出てきますので、都市圏と地方とで得られる情報の精度や受けられるサービスのグレードにも差が出てきてしまいます。
それによって人口が今以上に都市圏に集中したり、本当にそのサービスや情報が必要な地方にそれが行き渡らない、という事も出てくるんじゃないかと言われています。
こうして上げただけでも、「プライバシーの問題」「スコアリング」「地域格差」ってのがあります。少なくとも今の段階で考えられるリスクへの対策を考えながら導入されるわけですけど、それでも想定していなかった事も出てくると思います。
今でも問題になっている「デジタルタトゥー」とかって、この前の時代では全然わからなかった事ですからね。
今の時点では想像もつかない様な問題が浮き上がってくる事も考えておかなきゃいけないんですね。
【6G】第6世代:既に動き始めている・・・
何とアメリカではこの5Gの次の『6G』の事を既に考え始めているみたいですね(笑)
アメリカでは既に5Gは導入もされていますしね。言ってしまえばもう現実のことです。だからアメリカにとっての未来っていうとその次の6Gのことなんですよね。
さすがです。
そうです、5Gはもう現実、だからその次の『6G』ですね。
この『世代交代』って、その世代で飽和状態になって、課題や壁がある程度見える様になってから進化してきたっていう流れがありますね。
携帯電話が出てきて、みんなが持つ様になって良い音質が求められて、デジタル化されてメールができた。
メールが行き渡ったから、もっと情報が欲しくなって情報のプラットフォームができた。
動画が見える様になっても、もっとサクサク手元で見たいからって事で高速回線が整備された。
で、次の5GではIoT社会が実現しますが、いずれはIoTも過密状態になります。
そうなると5Gでは受け止めきれなくなります。
そこからまた10年近くかけて、IoTが全部完璧に滑らかになる、そんな時代に向かっているわけですね。
いつでしょうね。こんな未来を想像すると楽しいですね。2030年代?それこそ自動運転のレベル5がその時でしょうかね。
そんな事をイメージしながら、投資という名の次の時代への布石を打ちますよ。
まとめ:波に乗ろう!準備をしよう!
話題の5Gに関する記事を展開してきました。
第1章では、主に5Gの基礎的な部分に関する説明を行いました。第1世代から第4世代まで進化してきた通信規格の変遷や5Gの大きな3つの特徴、そして第2章では5Gの通信インフラで展開される“B2B2X”や”XaaS”といったビジネスの新たな在り方やそれにより今後伸びていくと言われている6つの業界について説明しました。
そして最終章では、5G普及後の未来の姿や、それにより新たに生まれるリスクについて説明しました。
ここまで読んでいただけたら、5Gについてそれなりに深いところまで理解できるようになったと思います。
思うに、どんな事でも成功するために相応の努力が必要なのは言うまでもありませんが、『波に乗る』って事が結構重要だと思います。
逆風の凄まじい時は、優秀な人間・優秀な企業が頑張っても、消耗するだけに終わるって事が無常にもありますが、その一方で上手く勢いに乗れている時なんかは、割と頑張っている実感がなくとも平均以上の成果が出たりするものです。
このような一定周期で訪れる大きな変革期というのは間違いなく『波』です。
ここで上手く波乗りが出来れば結構大きなリターンが得られる事は間違いありません。
そのためにも、日常にアンテナを張り、過度に忙しくせず、余裕を持って人生を過ごす事が重要です。
そして、ただ文字だけを追って理解する事に留めず、日常の生活や経済活動が具体的にどのような変化をしていくのかしっかりとイメージし、「そうなるために自分はどんな準備ができるのか?」そのような視点で日々を過ごすのと、ただボーッと過ごすのとではその時が近づくに連れて雲泥の差が開く事は間違いありません。
もう今から準備していきましょう!
ではまた。