2030年に運用資産額5億円到達を目標にしている”あきひろ”です。
本職のサラリーマンでは海外事業部門に所属しています。
間も無く韓国へ出張します。
新型コロナが猛威を奮っている中、やや危険な旅になる気もしなくもないですが、韓国では早速中国人の入国禁止を求めるデモが勃発しています。
この辺り、さすがは韓国、色んな意味でブレないな(笑)と感じています。
中国とは陸続きですので、安心はできませんが、ある意味中国人観光客の多い日本よりも安全とも言えるのかな、と思ったりしている次第であります。
そんな韓国という国、これまで基本的な情報をまとめた事がありませんでしたので、今回の記事にしていきたいと思います。
Contents
韓国の基本情報
正式な国名は『大韓民国』
元々一つの国だった朝鮮半島のうち、戦後ソ連とアメリカによって分断され、北をソ連が、南をアメリカが支配しコントロールしました。
そんな南の民主共和国。
面積は日本の1/4
面積は約100,200 km²
日本の国土が377,900 km²なので、日本の約1/4。
194ヶ国中106位
比較的小さな国です。
人口は世界5位
人口は約5,147万人。
同時期の日本が1億2,678万人で、約2/5。
世界順位27位でございます。因みに日本は10位です。(間も無くメキシコに抜かされる模様。もし抜かされたら11位になります。)
国土の割りに人口が多い印象です。
そこで人口密度を見てみます。統計時期によって随分と算出値が異なってきますので、ここでは上記の人口を国土で除した値を用いていきます。
(人口)約5,147万人/(国土)約100,200 km²=約514人/km²
(人口)1億2,678万人/(国土)約377,900 km²=約336人/km²
国土が日本の約1/4で、人口密度が約1.5倍
これらの環境を具体的に例えるとしたら、
日本で家族5人、4LDKの戸建てで生活しているとしたら、韓国は『夫婦2人で1LDK』という感じでしょうか。
どちらがどうという事もありませんが、愛があっていいですね。
また、日本の平均年齢(中央値)が約48歳というのに対して約42歳。
日本程ではありませんが、そこそこに高齢化が進んでいると言えそうです。
しかし微量ながら人口は増加しています。
出元:世界銀行
通貨は『ウォン』
当記事を執筆時点のレートで1ウォン0.1円より少し安いくらい。
ここ数年は概ね0.1円前後を推移していますので、日本円よりちょうど桁1つ増えるイメージです。
日本と同じようなものが日本と同じような品質で売られているので
値札を見ていつもドキリとします。
公用語は韓国語
公用語は韓国語及び、朝鮮語です。
「韓国語」というのは韓国での一般的な呼び方の事で
「朝鮮語」というのは主に北朝鮮で呼ばれている言語名です。
どちらも大きく違いはありません。
日本で「韓国語」という時は「韓国と北朝鮮で話されている言葉」を指すことが多いですね。
『ハングル』というのは韓国語及び朝鮮語で使われている「表音文字」です。
日本語でいう「ひらがな」の事と捉えて問題ありません。
因みに、朝鮮半島では15世紀半ばまで独自の言語はなく、漢字を使っていました。
1446年に正式に「ハングル」が公布されます。簡易的で独自の言語を発明したわけです。
韓国語は文法も単語の発音も日本語によく似ていて、日本人との親和性は高いと言われているので、身に付けやすそうですね。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」
안녕하세요
アンニョンハセヨ
「さようなら」(自分が見送るとき)
안녕히 가세요
アンニョンヒ カセヨ
「さようなら」(自分が去る時)
안녕히 계세요
アンニョンヒ ケセヨ
「お気をつけて」
조심히 가세요
チョシミ カセヨ
「また、会いましょう」
또 만나요 / 또 봐요
ト マンナヨ / ト バヨ
「ありがとうございます」
감사합니다 / 고맙습니다
カムサハムニダ / コマッスムニダ
「どういたしまして」
별말씀을요 / 천만에요
ピョル マルスムリョ / チョンマネヨ
「すみません」/「ごめんなさい」
죄송합니다 / 미안합니다
チェソンハムニダ / ミアナムニダ
「いただきます」
잘 먹겠습니다
チャル モッケッスムニダ
「ごちそうさまでした」
잘 먹었습니다
チャル モゴッスムニダ
「失礼します」
실례합니다
シルレハムニダ
「おやすみなさい」
안녕히 주무세요
アンニョンヒ チュムセヨ
英語は通じるの?
若い人は喋れる人が多いですね。
年配の方で英語が話せる人はそう多くない印象です。
ただ日本人の場合、そもそもビジネスマンやホテル、観光地では日本語が堪能な人が多く、コミュニケーションは比較的容易です。
韓国の歴史を簡単に
朝鮮半島の歴史自体は非常に長く、それこそ新石器時代に遡りますが、今の韓国としての歴史は短く戦後以降になります。
【1910年】
「日韓併合条約」によって、それ以降35年間、朝鮮半島は日本の支配下となる。
【1948年】
大韓民国成立。戦後、ソ連が朝鮮半島に攻めてきたが、アメリカが国連軍を派遣し、攻防となった末に北緯38度線で分断し、ソ連が北朝鮮を、アメリカが韓国を作った
【1950年〜1953年】
朝鮮戦争。米ソ冷戦の代理戦争の場となったが、北緯38度線を軍事境界線として休戦協定を締結。つまり戦争は終わっていない。
【1965年】
日韓基本条約を締結。日本との国交が正常化。
【1988年】
ソウルで夏季オリンピックを行う。
詳細は日韓関係の記事でも解説しています。
韓国料理
韓国料理は美味しいです。
なんせ韓国旅行の醍醐味の一つでもありますし、正直私もこれが韓国出張の一番の楽しみだったりします。
なんだったらここだけ切り取って1つ記事を作成したいくらいです。
全くもって選びきれませんが、厳選していきます。
それでは参ります。
サムゲタン(삼계탕)
サムゲタン。これは美味しいです。
鶏肉の中に、高麗人参、もち米、くるみ、松の実、にんにくなどを一緒に入れて煮込んだ料理です。
真冬でも体が芯まで温まり、夏場だと汗だくになりますが、夏バテに良いとされています。
ちょくちょく塩を加えて味を整えながら食べると尚一層美味でございます。
サムギョプサル(삼겹살)
豚の三枚肉を厚めにスライスしたものを鉄板の上で焼きます。
そして焼けた肉を、岩塩を溶いたごま油につけたり、青唐辛子のスライスやネギの和え物、生もしくは一緒に鉄板上で焼いたニンニク、サムジャン(味付け味噌)なんかと一緒にサンチュやエゴマの葉などに巻いて食べるわけですが、これが堪らなく美味しいわけです。
食材の組み合わせで色々なアレンジができます。
プルコギ(불고기)
これも韓国料理の鉄板です。
「プル」(불)は「火」、「コギ」(고기)は「肉」の意味。
醤油ベースで甘口の下味をつけた薄切りの牛肉を、野菜や春雨なんかと一緒に焼いたものです。ご飯との相性は凄まじく、一緒に添えられているキムチと食べれば無敵です。
まだまだありますが、こんなところにしておきます。
韓国の気候
ほぼ日本。四季あり。梅雨あり。
日本とほぼ同じで春夏秋冬もありますが、緯度が少し高めなので、日本の本州北部から中部と同じイメージ。
ただ冬は割と本気で寒いので真剣に防寒対策はした方が無難。マフラー・手袋は必須、帽子・耳当てがあればなおよし。
仕事で行くからと言って遠慮する必要は無し。体調を崩したら元も子もありませんので。
ソウルの気候
国土は小さいですが、北と南ではえらい違いです。
ソウルの緯度は、日本でいうと新潟あたりで、夏の8月の日中の最高気温は30℃を超える日も多いですが、日本よりは湿度が低く、比較的からっとしているので過ごしやすい。
ただし、冬はシベリアからの寒波で、最低気温が−20℃近くになる日もあります。
漢江(ハンガン)という川が凍るのは有名な話です。
大寒波が来た2012年には全面凍結しました。
釜山の気候
南の観光地「釜山(プサン)」は京都や愛知あたりと同緯度。
7月下旬からは最高気温が35℃近くになって、8月中旬までは暑い日です。ただ、9月に入ると割とすぐに涼しくなり始めます。
冬はソウルなどに比べればまだましです。
韓国の主要産業・経済
韓国は天然資源に恵まれておりませんので、モノづくりの資材を他国から輸入して製品を輸出している貿易立国です。やや日本に似た経済構造とも言えます。
2018年にはGDPで世界11位と、結構な経済国と言えます。
財閥
韓国の経済は財閥系の企業が大半を占めています。
現在の韓国経済の躍進のきっかけとなったのは、かの有名な『漢江の奇跡』ですね。日本からの経済援助金によって高速道路などの交通インフラを整えたり、製鉄所を作ったり、発電所やダムなどのインフラを構築しました。その他、先進国からの技術支援なんかも受けて大きく成長したわけですね。
そして、この頃から財閥が誕生していきました。
- サムスングループ
- 現代自動車
- SKグループ
- LGグループ
- ロッテグループ
他にもありますが、こんなところですね。
ハイテク産業
今や韓国は世界を代表するハイテク産業国家となりました。
2018年の世界のテレビシェアの1位はサムスン電子が29.0%、2位はLG電子が16.4%と1位2位共に韓国製で世界の45%を占有しています。
スマホにおいても1位はサムスン電子と、アップルを凌いでいます。
因みに、経済成長の変遷は以下の通り。
60年代は繊維、履物、玩具などを生産して農業国家から工業国家に転換。
70年代は電子、造船、鉄鋼が発達して軽工業から重化学工業育成にシフト。
90年代は半導体、自動車、コンピュータ、通信
2000年代に入るとIT、電子機器、石油化学といった21世紀の産業が主力となり先進諸国と肩を並べるようになりました。
まとめ
正式名称:大韓民国
首都:ソウル
面積:約100,200㎢(日本の1/4)
人口:約5,147万人(平均年齢:約42歳)
※『夫婦2人で1LDK住まい』
通貨:ウォン
言葉:韓国語
気候:日本の中部〜北部。夏はカラッと暑く、冬は極寒。
何度か行ってる韓国、意外と知らない事も多いです。
政治でも日本とは色々あり、「近くて遠い国」なんて言いますが、相手の事を知れば知るほど興味も湧き、互いの距離も縮まります。
仕事とはいえ、実りある旅に出来れば人生が彩ります。
それでは、안녕히 계세요(アンニョンヒ ケセヨ)